ラムナン研究所について

ラムナン研究所について

ラムナン研究所は2016年に海藻が持つ生理機能紹介を目的に設立されました。

日本には古来、海藻を食事に摂り入れる文化があります。海藻は食物繊維やミネラルを豊富に含み、日本人の健康を支えてきました。近年の研究では、科学的にも海藻には生体に有益な働きがある事が明らかになりつつあります。

海外では海藻を食材とする食習慣がなく、その価値も低いままでした。しかし、日本人の健康長寿の要因の一つが独自の食文化にあると考えられるようになり、日本食が注目を集め、ユネスコ無形文化財遺産にも登録されるようになりました。

海藻が健康に有益である事が世界に広まり、海外においても海藻を食する文化が育まれつつあります。以前は、海藻はseaweed(海の雑草)と呼ばれていましたが、現在ではsea vegetable(海の野菜)と呼ばれるようになり、海藻の健康効果に世界の注目が集まっています。

海藻の中でも昆布、モズク等の茶色い海藻である褐藻類には、アルギン酸やフコイダンとして知られる多糖類が含有されている事が明らかになっています。これらが持つ生体作用は既に広く研究され認知されています。

アオサ海苔等の緑色の海藻、緑藻類にはどのような多糖が含まれるか調べた結果、ヒトエグサがラムナン硫酸と呼ばれる硫酸化多糖を含有する事が明らかになりました。

ラムナン硫酸の生体への効果を調べた結果、フコイダンが持つようなコレステロール低下作用、抗血液凝固作用、抗ウィルス作用に加えラムナン硫酸特有の生体に有益な効果として肝臓脂肪沈着抑制作用や脂肪代謝遺伝子の調整なども有していることが明らかとなりました。

生体機能研究を通じ、海藻に含まれる物質が有する健康効果を広く認知して頂き、健康維持、健康増進及び疾病予防を啓発し、社会に役立つ事が研究所の設立目的です。